日下川の猿猴 ~ 日高村の民話より ~
日高村わ高知県にあります。
その日高村日下川があります。
その川に…
猿猴がいます。
猿猴の頭に、お皿があります。
猿猴わ相撲が好きです。
いたずらも好きです。
ある日、おじいさんが馬と日下川に来ました。
おじいさんと馬は、木の下で休みました。
とても静かです。気持ちがいいです。
猿猴は、馬の手綱をひつぱりました。
馬は、びつくりしました。
そして、馬は走りました。
猿猴の頭のお皿は割れました。
赤い血がたくさん出ます。とても痛いです。
猿猴は「ういー、ういー」と泣きました。
おじいさんは、猿猴を助けました。
「おじいさん、ありがとう。 いたずらは、もう、しません」
次の日、おじいさんの家の庭に、 魚が、たくさなりました。
次の日も、
その次の日も。
「あ!あの猿猴だ!」
おじいさんは言いました。
「あの猿猴と 相撲がしたいなあ」
日高村の宇井では、夏に日下川の近くで子どもたちが 「猿猴相撲」をします。